Duolingoで複数言語をつまみ食いした感想

1週間前の10月28日土曜日、Duolingoという語学学習のサイト・アプリがあることを知った。フラットメイトに中国人がいることから、中国語に対する関心が高まっていた私は、早速中国語をためしてみた。

私は、中国語を学んだ経験がなく、文法も発音も、ピンインも全く分からないなかだったが、ゲーム感覚で単語や文章を学ぶことができるので面白かった。

日本語で学べる言語は、英語、中国語、フランス語、韓国語の4言語である。元々フランス語にも興味があったので、フランス語についてもアプリで学習をしてみた。

内容としては、「男性や女性、少年、少女」といった簡単な名詞や、「私は○○です。こちらは○○です。」といった簡単な文章を音声を聞きながら正しい選択肢を選んだり、時には自分で発音するものであった。

学校で英語を習う際は、発音記号も習うが、Duolingoのフランス語の場合は、発音記号を学ばずに発音するわけではないので、よく分からない中で発音をしてみた。手探りで発音をしているわけだ。

この学び方は、幼児が学習をする時の方法と同じらしいので、理屈で言語を学ぶのではなく、感覚で文字や発音、意味を理解して習得していくことを狙いとしているのかなと思った。

その外、英語、韓国語もかじってみた。

英語については、すでに多くのことを学校教育の中で学んでいるので、特段続けていくつもりはないが、お試しで解いてみた。大方の問題は解けた。

 

次に韓国語に取り組んでみた。韓国語のハングルはなじみがなく、最初はそれぞれのハングルがどのように違うのか見分けを付けるのに苦労したが、同じような問題が繰り返し出されるため、それを解いているうちに、どの文字がどの発音をするのかが分かってきて、次第に分かるようになってきた。昨日は、問題の正答率が90%を達成し、徐々にですが、ハングルを理解できるのではないかと少しずつ自信がついてきた。

 

日本語で学べるのは4言語のみですが、英語だと学べる語数が格段に増えて、38言語になります。

中には、アメリカ南部の先住民族が使用しているNavajo(ナバホ語)のような少数民族の言語Klingon語という架空の言語、Esperanto語という共通言語として作られた言語についても学べるみたいです。

私は、アラビア語スペイン語、ドイツ語、アイルランド語ヘブライ語チェコ語トルコ語ギリシャ語、ノルウェー語、デンマーク語、スウェーデン語、オランダ語ポーランド語、ベトナム語ポルトガル語スワヒリ語インドネシア語、ロシア語、イタリア語、ズールー語ヒンディー語の1回目のレッスンをかじってみました。

 

言語によって、レッスンの内容が異なることに気づきました。

具体的には、アラビア語ギリシャ語については、アルファベットを使用しない言語であるため、音声に対応する文字や文字の発音を選択させる問題を解かせることにより、文字、音声、発音に慣れさせることを目的としたレッスンが行われていました。

他方で、スペイン語やドイツ語などは、簡単な単語を用いてカフェで注文をするシーンの発音を解かせていました。(ドイツ語も細かく言えばウムラウトがあったりしてアルファベット26文字のみの使用ではないですが)

 

単語については英単語に似ているものもあれば全く似ていないものもあり興味深いです。

ラテン語由来の言語は、単語の綴りは大差ないのかと思っていましたが、フランス語、スペイン語などは、男性、女性といった簡単な単語であっても英単語とは全く異なります。

 

個人的にトルコ語は学びづらいかもしれないと思った。英単語と単語が全く異なるし、英語とも語順が異なるからです。しかし、トルコ語はよくよく見てみると日本語と語順が同じことに気づいた。

もしかすると、単語さえ覚えれば、比較的簡単に自分で文章を作ることができるのかもしれない。ちょっとだけ自分のトルコ語に対する評価が変わりました。

 

ベトナム語インドネシア語については、発音がなじみがない上に、単語もなじみがないので、これまた苦戦しそうである。しかし、語順は英語と同じなので、Duolingo英語版で学ぶのは、日本語で学ぶよりも効率が良いかもしれない。

ベトナム親日国と聞いたことがあり、北部のハノイや南部のホーチミンもいつか行ってみたいものだ。

 

ここまでは、発音や文法、単語のなじみやすさといった観点から各言語に対して自分が抱いた印象を書いてみたが、

最後に、冠詞の違いについて書こうと思う。

日本人の英語学習者で躓くのことが多い冠詞(a/an/the)だが、各国の言語をつまみ食いする中で気づいたのは、冠詞がある言語とない言語があることである。

そして、冠詞がある言語については、男性名詞、女性名詞によって冠詞が変形する言語もあることである。

 

複数言語を同時並行的に学習する際には、上記の発音、単語、文法等の観点から似たような言語を学んだ方が効率が良いと思った。

 

その上で、ロシア語、アラビア語ヘブライ語イディッシュ語、韓国語など、文字の形すら同じに見えてしまうような言語については、Duolingoのようにゲーム感覚で学んでいく方が、定着も早いのではないかと思う。

また、中国語については、発音が難しいことはともかくとして、日本人は漢字を知っていることが他の国の学習者よりも大きくアドバンテージがある点だと感じた。