10月末頃からDuolingoアプリを始めて、2ヶ月半ほどが経った。
【① Duolingoは学習の継続をサポートしてくれる】
アプリは、毎日5分でも良いのでレッスンをするよう通知して来て、学習を勧めてくる。
私はそれに従って、学習を続けている。
不思議なことに、物事を継続していると、それを途切れさせたくなくなるのが人間の性のようだ。
厳密には、3日ほどアプリを起動していない日があったが、アプリの仕組みで、学習を休んだ翌日に学習をすれば、学習を継続していると見なされるようだ。
そのため、75日間学習を継続していることになっている。
Duolingoアプリは、学習の継続をサポートし、語学学習のやる気を引き出すアプリである。
【② 継続の重要性】
実際のところは3日お休みしているとは言え、学習が続くのは良いことである。
なぜなら、語学学習の場合は特に、慣れるために継続することが重要だからである。
慣れの重要性は、Duolingoで複数の言語を勉強している時にも痛感した。
例えば、イタリア語のレッスンを久しぶりにした時のことである。
「こんにちは。初めてまして、マークさん。私は、ミラノ出身です。」といった簡単な挨拶の表現を前回のレッスンで学んでいたため、その復習を行った。
「Chiao! Piacere, Mark. Io sono di Milano.」と1回目のレッスンでは完璧に覚えていたし、とても基礎的な内容なので記憶に残るだろうと思った。
しかし、2週間から3週間ほど間を空け復習のレッスンをした時には、思い出すのに時間がかかってしまった。
時間的間隔を空けると、基礎的な会話でさえもすぐに忘れそうになるのだなと実感した瞬間であった。
対して、メインで学習をしているドイツ語については、毎日のように触れているので、学んだ表現や単語を忘れにくくなっていると感じる。
このようなことから、語学学習においては慣れ、すなわち継続が重要だなと実感する。
(語学学習に継続性が重要なことは、何も目新しい発見ではなく、常識的な考えではあるが、改めて重要性を実感した。)
『小括』
語学学習が継続が重要であり、Duolingoは学習を継続するようサポートしてくれる。
Duolingoは語学学習をするのに適したアプリであると言え、このアプリの最大のメリットである。
【③ その他のメリット】
Duolingoは語学学習を継続させること以外にもメリットがある。
学習内容が適切なレベルで構築されていることである。
DuolingoはCEFR(Common European Framework Reference)というヨーロッパの言語学習の共通規格における中級者レベルまでの学習を提供している。
CEFRは一番下のレベルからA1(Beginner)、A2(Pre-intermediate)、B1(Intermediate)、B2(Upper-intermediate)、C1(Advanced)C2(Proficiency)と6つのレベルに分かれている。
DuolingoはB2レベルまでの学習を提供している。
Duolingoの説明では、すべての学習者が必ずしもC1やC2レベルを目指す必要はないため、B2レベルまでの学習を提供しているようだ。
Dublinはユニットごとにレベルが分けられており、大体の言語においてユニット5か6まで終了させるとB2レベルまで達することが出来るとされている。
学習を始める時点で目標地点がわかりやすく整理されているのは、モチベーションを良維持する上でも重要だと思う。
【外国人に日本語学習は人気なのか?】
以下のDuolingoの公式ブログの記事で興味深い内容があった。
Cindy Blanco博士(2023年4月25日), Special report: Who studies Japanese on Duolingo?(特別報告:誰がDuolingoで日本語を勉強しているのか), Duolingo Blog, Accessed:2024年1月17日, Available at: Who Studies Japanese and Why Is It So Popular? (duolingo.com)
このブログでは、日本語学習はDuolingo調べで、アメリカで4番目に人気の学習言語であることや中国では2番目に学習人気が高いこと、その他ベトナムやバングラデシュ等東南アジア諸国に人気がある言語であると紹介されている。
また、非常に興味深かったのが、日本語を学ぶ理由が「ただ楽しんでいるから」である
点だ。これは、他の言語と大きく異なる学習理由である。
例えば、英語はキャリアアップや学問のために勉強しているとアンケートに答えた割合が最も多く、スペイン語はコミュニケーションのためと答えた割合が多かった。
日本語を学ぶ理由が「ただ楽しんでいるから」である理由は、アニメや漫画の文化が広がっており、特に若い世代に好んで学習されていると推測される。
きっかけは何にせよ、好き好んで、純粋に楽しいからと言う理由で言語を学ぶのは最も学習効率が良いのではないかと思う。
たしかに、タイ人の友人もコロナ禍に流行った「鬼滅の刃」や「呪術回線」等、日本のアニメ・漫画を大好きで日本語を勉強していると言っていた。
少子高齢化、失われた30年など、何かと悲観的になりがちな日本であるが、今後特に、新興著しいアジア諸国との連携が重要になってくる中でクールジャパン(少し古い標語か?)で地域の交流の輪を広げ、より多くの外国の方に日本文化を理解してもらえたら良いな、そんなことを思った。